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「山さ行がねか」伝説の道編 平沼義之著
ミステリーやホラー小説が好きなのですが、ある日図書館でこの本が目に留まり、いざ読んでみると面白かったのでご紹介します。著者平沼氏は秋田県在住時に道の探索に目覚めた、日本先駆けのプロのオブローダー(廃道探索者)です。
国家プロジェクト「高速道路建設」中央自動車道南アルプスルートの物語が、歴史を追体験しているようでした。
✅日本初の高速道路建設のため、昭和31年に高速道路先進国アメリカから調査団を招く。その報告書で、日本の土木関係者に衝撃を与えた言葉「日本の道路は信じがたい程に悪い。工業国にして、これ程完全にその道路網を無視してきた国は、日本の他にない」
✅中央道と東海道、どちらを優先して建設するのか。国土の普遍的開発を目指す中央道を支持する運輸省VS逼迫する交通需要を早急に解決し、経済効果が高い東海道推進派の建設省。交通行政の主導権を争う二つの巨大省庁の代理戦争の様相。
✅中央道の通るルートは南アルプス山脈を長さ5Kmを超える長大トンネル5本で横断する壮大かつ大胆な計画だったが、採算性からのルート変更と、何としても高速道路を通したい地方自治体。
✅高速道路の南アルプス横断は昭和39年に幻となったが、約60年後の現在、JR東海がリニア中央新幹線の工事で南アルプストンネルを掘っている。自動車からリニア新幹線に姿は変わったが、より速く安全に快適にを求めた歴史が、時速500Kmという技術革新で未来につながっている。
この本を家族にすすめたら、「申し訳ないが全く興味がわかない」ですって。
マニアには垂涎の一冊です。

